ハワイ教育移住の準備|ビザ・学校選び・費用
執筆:Academia Tutor School 編集部/監修:Yamahi
- 最初に決めるのはビザです。お子さんが通える学校はビザで決まります。F-1(学生ビザ)で学ぶ親の子ども(F-2)は、キンダーから12年生まで、公立・私立どちらの学校にも通えます。L-1(企業内転勤の就労ビザ)の子ども(L-2)について、移民局(USCIS)は「学校に通うことができる」と書いています。
- 子ども本人が F-1 で公立の小・中学校(K〜8年生)に通うことはできません。公立高校は F-1 で合計12か月まで、しかも費用の全額を払う必要があります。SEVP の認定を受けた私立校には期間の制限がなく、ホノルルにも I-20(入学許可書)を出す私立校があります。
- 公立と私立は予定の組み方が違います。公立:住所で決まる学校に入ります。キンダーは7月31日までに5歳になる子どもで、2027-28年度は2027年8月2日に始まります。私立:約1年前に出願します(8月に受付開始、10〜11月が締切、3月に合否)。
- 学費以外も計算に入れましょう。2026-27年度の学費はプナホウ $34,230、イオラニ $32,890、ミッドパック $33,315。ほかにビザと SEVIS の費用、資金の証明、医療保険、住まい、親が学ぶ場合は親の学費がかかります。
子どものためにハワイへの移住を考えると、まず学校を比べたくなります。けれども実際に最初に考えるべきなのはビザです。ビザによって、学校に通えるか、どの種類の学校に通えるかが決まります。この記事では、米国政府とハワイ州教育局(HIDOE)の情報から主なルールをまとめ、そのあと学校の予定と費用の確認点を説明します。一般的な情報であり、法律の助言ではありません。
子どもが学校に通えるビザは?
公立校の F-1 についての決まり
連邦法(8 U.S.C. 1184(m))は、「公立の小学校(public elementary school)または公費の成人教育プログラム」で学ぶために F-1 の資格を与えてはならない、と定めています。公立の中等学校(高校)は、次の2つを満たす場合だけ認められます。①公立校での F-1 の期間が合計で「12か月を超えない」こと、②その期間の教育にかかる「補助なしの1人あたりの費用の全額(full, unsubsidized per capita cost)」を学区に払ったこと。国土安全保障省(DHS)の Study in the States は、「公立校はキンダーから8年生までの F-1 の生徒を受け入れられない」「SEVP 認定の私立の K-12 校に F-1 の生徒が通える期間に、連邦規則の制限はない」と説明しています。
同じ法律には注意点もあります。F-1 で私立校に来た生徒が、その学校をやめて公立の小学校(または12か月の決まりの外で公立高校)に移ると、F-1 の資格の違反とされ、ビザは無効になります。
親が F-1 で学ぶ場合
- フルタイムの課程:語学のプログラムでは、教室での授業が週18時間以上と連邦規則で決まっています。
- 決まった滞在期間(2026年の新しい決まり):2026年9月15日から、F の学生は「在学期間中(duration of status)」ではなく、I-20 に書かれた課程の期間(最長4年)に基づく決まった期間で入国が認められます。英語の語学研修のプログラムは、滞在期間が24か月までです。もっと時間が必要な場合は、USCIS に滞在延長を申請するか、いったん出国して入り直します。
- 家族:F-2 の配偶者と子どもは働けません。F-2 の子どもはどの K-12 校でもフルタイムで学べ、その学校が SEVP 認定である必要はありません。
- 入国:F の学生は、I-20 の課程開始日の30日前から入国できます。
お子さんが F-1 で私立校に通う場合
当サイトの学校ガイドには、各校が留学生について書いている内容をまとめています。例(2026年10月24日時点):イオラニは SEVP の認定校で、高校に寮があり、通学の留学生は少なくとも親1人と常に同居することが条件です。ミッドパックは I-20 が必要な家庭に、1年分の学費・諸費用・生活費をカバーする銀行の残高証明を求めます。ル・ジャルダンが I-20 を出すのは9〜12年生だけです。セント・アンドリュース、ハワイ・バプテスト・アカデミー、アジア・パシフィック・インターナショナル・スクールも I-20 を出しています。ウェブサイトに留学生のことを書いていない学校も多いので、出願の前に確かめてください。
移民のルールは家庭ごとの事情で変わり、2026年9月の新しい決まりのように制度そのものも変わります。決める前に、移民法の弁護士か、I-20 を出す学校の留学生担当(DSO)に確認してください。私たちは法律の助言はできません。
公立と私立、どちらにする?
公立校(ハワイ州教育局)
- どの学校か:「住んでいる地域を受け持つ学校に通わなければならない」。HIDOE の SchoolSite Locator で、住所から学校を調べられます。ほかの公立校に通いたい場合は「geographic exception(学区外通学)」を申請します。次の学年度の分は1月1日〜3月1日に出し、空きがあるだけでは認められるとは限りません。
- 年齢:「7月31日までに5歳になる子どもは、その学年度にキンダーに入る」。5歳(7月31日時点)から就学の義務があります。
- 書類:入学の書類(Student Enrollment Form)、新入生は家庭の言語の調査票、親の写真付き身分証明書、住所の証明(公共料金の請求書や賃貸契約書など)、出生証明書(外国の生徒はパスポートや学生ビザでもよい、と HIDOE は書いています)。キンダーは追加の書類があります。
- 健康の記録:結核(TB)検査、健康診断(ハワイの学校に初めて通う日の前1年以内)、必要な予防接種を記した Student’s Health Record が全員に必要です。受診の予約が確認できれば、仮の入学が認められることがあります。
- 年間予定:HIDOE の2027-28年度の公式カレンダーでは、生徒の初日は2027年8月2日、最終日は2028年5月24日です。
私立校
- 約1年前に出願します。2027-28年度は、プナホウとイオラニのキンダーの締切(10月1日・10月15日)は過ぎました。プナホウ6〜12年生は2026年11月1日、ミッドパック(全学年)は11月2日、イオラニ6〜11年生は11月15日が締切です。合否は3月です。2028-29年度は、プナホウ・イオラニ・ミッドパックとも2027年8月1日に出願が始まります。詳しくは2027-28年度の出願締切をご覧ください。
- 入学できる学年が限られる学校もあります。たとえばイオラニでは、1〜5年生は入学できる学年(エントリーポイント)ではありません。ハワイの学校ガイドで各校を確かめてください。
- アセスメントや面接があり、対面かオンラインかは学校と学年で違います。海外から出願する場合は特に大事です。
私立の締切のあとに到着する場合は、(お子さんの資格で認められれば)住所の公立校に入り、次の年度に私立へ出願する方法もあります。
2027年秋に始める場合の予定の例
出願申請の期間書類合否・学校の始まり
ビザの手続きはこの予定と並行して進みます。全国で決まった日付はありません。I-20 を出す学校やプログラムを決める → I-20 を受け取る → SEVIS の費用を払う → アメリカ大使館・領事館でビザを申請する → 課程開始日の30日前より早くは入国しない、という順番です。公立校に入る場合は、健康の記録(TB 検査・健康診断・予防接種)と住まい探しの時間も見込んでください。入学には住所の証明が必要です。
確認したい費用
日本から移る家庭へ
- 学年のずれ:ハワイの公立校は7月31日の年齢で学年を決めます。2027-28年度のキンダーは2021年8月1日〜2022年7月31日生まれで、日本の2026年度でいうと年中(2021年8月1日〜2022年4月1日生まれ)と年少の一部(2022年4月2日〜7月31日生まれ)です。日本の学年(4月2日〜翌年4月1日生まれ)と区切りが違うため、日本での学年とハワイでの学年が1つずれることがあります。私立校はそれぞれ独自の生年月日の範囲を決めています。
- 時差:締切はハワイ時間です(日本はハワイより19時間進んでいます)。数日前に出しましょう。
- 英語:私立校のアセスメントは英語です。留学生向けの英語の支援がある学校(ミッドパックは7〜12年生に English Language Development の授業)もあれば、ない学校もあります。
- 書類:成績表、先生の推薦、健康の記録を日本の学校やお医者さんから英語でそろえるには時間がかかります。
- 日本でできる準備:出願や面接の準備は、移る前から日本で始められます。
Academia Tutor School でできること
ホノルルに移る家庭の多くは、私立校への出願も考えます。私立校受験対策プログラムでは、面接、グループ活動、アセスメントで出る語彙・聞き取り・考える課題を練習します。日本からオンラインで受講することもできるので、移る前から準備を始められます。2026年は、生徒たちが23校に合格しました。合格を約束できる塾はなく、私たちも約束はしません。ビザや法律の助言はしていません。
関連ページ
- ハワイの学校ガイド(各校の入学・学費・留学生についての情報)
- ハワイの私立校、2027-28年度の出願締切はいつ?
出典と時点
8 U.S.C. 1184(m)(Cornell LII)、8 CFR 214.2(b)(7)・(f)(5)・(f)(6)・(f)(15)、DHS Study in the States「Kindergarten to Grade 12 Schools」「Final Rule: Establishing a Fixed Time Period of Admission and an Extension of Stay Procedure Quick Facts」、ICE SEVP Broadcast Message 2607-02(2026年7月17日)、ICE「I-901 SEVIS Fee」、USCIS Policy Manual Volume 2 Part L Chapter 2、Hawaiʻi State Department of Education「How to Enroll」「Enrollment FAQs」「Geographic Exceptions」「2027-2028 Official School Calendar」、Punahou School・ʻIolani School・Mid-Pacific Institute・Le Jardin Academy・St. Andrew’s Schools・Hawaiʻi Baptist Academy・Asia Pacific International School の入学・学費・留学生のページ(当サイトの学校ガイドに記録したもの)。2026年10月24日時点の情報です。一般的な情報であり、法律の助言ではありません。ご自身のケースは移民法の弁護士か学校の留学生担当に確認してください。Academia Tutor School は各校と提携しているわけではありません。

